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PBRは、企業の純資産を基準として株式の価値を表す指標です。具体にいうと株価を1株資本で割った もので、1株資本の何倍まで買われているかを示したものです。PERと同じく株価の割安性を判断する基 準に使います。 PBRの求めかたは、まず企業の株主資本を総株数で割ります。これにより企業の1株あたりの株主資 本が出てきますので、これを現在の株価で割ります。 株主資本÷総株数=1株あたりの株主資本(BPS) 株価÷1株あたりの株主資本=PBR 【PBRの判断基準】 PBRは企業の純資産を基準とした指標ですが、企業が解散してしまった場合株主には、企業の資産 から負債を引いた額が支払われます。例えば総株数10株株価100円の企業の土地、建物などの保有 資産の簿価が1200円で、借入金などの負債が200円だった場合、株主資本が1000円(1200円- 200円)になり1株あたりの株主資本が100円(1000円÷10株)になります。現在の株価が100円に なりますので、PBRは1倍(100円÷100円)になります。 このPBR1倍という数字は企業が解散した場合に、株主には現在の株価と同じ金額が支払われること になるということです。 【PBRの判断基準】 PBRが1倍であれば企業が解散したときに株価と同じ金額がもらえるなら、PBRが1倍を割っていれば 即買いになるのか、といえばそうでもありません。PBRの基準はあくまでも簿価ですから、時価に換算す ると実は1倍を上回っていたり、実際会社を解散したとしても資産のすべてを売り払うことはできないと思 います。 また、企業というのは半永久的に利益を上げるために存在しているものであって、解散するという行為自 体が市場原理に反します。 PBRの判断基準として、一時的に企業の業績が悪化して株価が下がったときPBRが1倍をあたりを 1つの下値抵抗線としてとらえる形のものだと思います。 トップページへ
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